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アニサキス症増加の原因と7つの対処法 アニキの一生と身に潜む動画

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先月の頭くらいだったでしょうか、私たち釣りをするものにとっては聞き慣れた名称ですが〝アニサキス症〟という言葉が報道で盛んに取り扱われていましたね。

これは、昨年(2016年)のアニサキス症の患者数が、10年程前と比べると約20倍にも増えているとニュースなどで報じられたこと、そして今や大スターの渡辺直美が3月末にアニサキス症に掛かっていたことも原因かもしれません。

しかし、この一連のニュースは、物事を表面だけをとらえて見てはいけないという典型ですね。

そこで、アニサキス保有率の高いであろう春アオリやデカサバの時期でもありますので、春の親イカは諦めてますが、今年こそデカサバはゲットして刺身で食べてやろうと企んでいるダディーとしてはいい機会ですし、この報道のカラクリと、アニサキスについて復習していきたいと思います。

アニサキス症増加の原因は?

アニサキス症とは、アニサキスという線虫が寄生した魚を生で食べ、人の胃や腸に入り込んだアニサキスが胃壁や腸壁を食い破ることで、激しい腹痛や嘔吐に見まわれる病気です。
食べてから4~5時間ほどで、胃の内部から針で刺されるような痛みが出るとのこと。
ダディーは今のとこ未経験です。

もし、腸に下りて腸壁に入られると約10時間~数日で腸閉塞を起こすこともあるそうです。
恐いですね(~_~;)
けど、食中毒とは違い下痢にはなりません。

ちなみに名称であるアニサキスは、アニキサスとよく言い間違われます。
アニキと略して呼ぶことも原因かもしれません。
ちなみにダディーも数年前までアニキサスだと思ってました。
(;^_^A

このアニサキス症ですが、厚生労働省の統計によると2007年度は7人だった患者数が、2016年度には133人となり、この10年弱で20倍になったというニュースが流れたんですね。
それに加え渡辺直美や庄司智春の実体験で、広がった感じでしょうか。

けどね、別にここ10年で極端にアニサキスを保有するお魚さん達が急増したわけではないんです。
皆さん知ってのとおり、結構、あたりまえにいる寄生虫なんですね。

しかし、上記の厚労省の統計なのですが、このアニキ保有魚急上昇の理屈は単純なことでした。

〝食品衛生法施行規則の一部改正により、医療機関から保健所へのアニサキス症の報告を、2013年から義務付けられたから〟

これがカラクリです。

一応、通達貼っときます。
食品衛生法施行規則の一部改正について(食安第1228第7号 平成24年12月28日)

つまり2012年以前は、アニサキス症の患者さんがいても病院には報告義務が無かった訳ですから「そのときと今と比べちゃいかんでしょ!」ってこと。
それを、この表面的な数字だけを取り出して、報道が煽ったて感じですね。

統計って、数字だけでは間違って捉えられてしまう物って多いんですよね。
大事なのは、どのようにして取られた統計かを把握することです。

ただ確かに近年、水温の上昇のせいもあってか、以前にはあまり見られることのなかった魚にアニサキスがいることが増えているのは事実らしいです。
ただ、報道で言うような極端な増加ではないようですね。

アニサキスへの7つの対処方法

ダディーが釣る可能性のあるもので危険そうなのは、サバ、イカ、アジ、イワシってとこでしょうか。
イカはスルメやアオリは割といそうですが、ケンサキはあまり付いていないようです。

で、アニサキスは基本、内臓で生きています。
なら、内臓食べなければ問題ないやんってことではなく、宿主である魚が死ぬと、内臓から筋肉、つまり身の部分に移動するんですね。

ですから新鮮な魚でも、身の中にアニサキスがいることがあり、刺身など生で食べると、アニサキス症に罹患してしまうという感じです。

ここで、アニサキス症にかからないための7つの対策をピックアップしておきます。

【vs アニサキス 7つの対策】

1 加熱
アニサキスは熱に弱いので、加熱することで死滅させることが出来ます。
60℃だと1分以上で、70℃以上では瞬間的に死滅。
つまり、火を通す料理であれば、いても問題ありません。
2 冷凍
マイナス20℃以下で24時間以上冷凍すると死滅します。
ですから、お店で売られている冷凍ものは問題ないですが、一般的な家庭用の冷凍庫では、アニサキスを死滅させきれない可能性があります。
3 現場解体
どうしても刺身で食べたいときってありますよね。
釣った瞬間に生食決定なら、釣ったその場で内臓をキレイに除去することです。
そうすることで、内臓にアニキがいたとしても身まで移動することは出来ません。
4 冷蔵
凍らさなくてもアニサキスは低温だと渦巻き状になって動かなくなるようです。
理想は4℃以下だそうですが、最悪6℃以下。
死滅させることは出来ませんが、締めた後は6℃以上の環境に置かないことで、内臓から身への移動のリスクを減らすことができます。
釣り場でも家庭でも、適正に保存しろってことですね。
釣った魚をしっかり冷やして持って帰るのは鮮度を保つだけが目的ではないんですね。
4 観察
とにかく、しっかり見ることです。
肉眼で見えるので、慣れれば以外と簡単なはず。
発見できれば、除去すれば良いだけのこと。
イカはエンペラにいる率が高いようです。
最後に身や内臓いるアニサキスの動画を貼ってますので参考にしてください。
5 まな板
まな板だけでなく包丁とかでも言えるかもしれませんね。
内臓処理用と刺身用のまな板を完全に分けるんです。
魚屋さんなんかは、そうしているはず。
まな板を分けれない場合は、内臓はまな板上に置かずに、手でえぐり出して直接ゴミ箱に入れるのが良いでしょう。
あと、身卸し後の腹腔や体表をしっかり水洗いすることも大切。
6 切断
生食するなら出来るだけ小さく切ることで、もしアニサキスを見落としていたとしても、切断できる可能性が広がります。
切断すればアニキは死ぬので、食べてもアニサキス症にはならないでしょう。
イカなんかだと、極細イカソーメン状態にするのが良いかもしれません。
7 咀嚼
切断と同様、噛み千切ってしまえばアニサキスは死にます。
しかし、結構弾力があるようなので、軽く噛んだくらいだと死滅しないかもしれません。
しっかりと噛むことで、仮に見逃したアニサキスがいたとしても、アニサキス症にはならずに済むかもしれません。
 

「アニサキス症報道で被害を受けた魚屋さん」と「アニサキスの一生」の漫画

アニサキスについて分かりやす~い漫画があったので載せておきますね。

どっちもリンクしています。

※少しスクロールしたところからです。
アニサキス報道で被害を受けた魚屋さんの漫画
 

アニサキスの一生の漫画
 

「イカ」、「サバ」、「サンマ」の身に潜むアニサキス達の動画

アニサキスは内臓表面に多く寄生していますが、腹腔や筋肉(身)にも寄生してて、渦巻状になってるか動いています。
体長は約2~3㎝、白くて細い虫で木綿糸みたいで、肉眼で見ることができます。

といっても分かりにくいので、実際に寄生しているところを見たいですね。

内臓にいるのよりも身にいるのが問題なので、身にアニサキスが寄生している動画を探してみました。

結構、いる確立の高いイカとサバを探したのですが、サバはなかったので代わりにカツオで。
サバは内臓にいるのを貼っておきます。
 

●イカの身にアニサキス
イカは魚より探しやすそうですね。

 

●サンマの身にアニサキス
サバの身にいるのを発見できなかったので・・・

 

●サバの内臓にアニサキス
アジが最初、サバは2分13秒~、ホッケが3分48秒~
人によってはイラッとくるかもしれませんが、分かりやすかったので・・・

 

●おまけ
アニサキスいなかったけどサバの捌き方の見本として

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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